基本的な作り方の流れ
サワードウブレッドが焼けるまで、大きくわけて3つのパートにわかれます。
① スターター作り(4〜7日)
↓
② 本種(ルヴァン)作り(4〜6時間)
↓
③ 生地作り(12〜28時間)
├─ オートリーズ
├─ ミキシング
├─ 一次発酵
├─ 成形
├─ 二次発酵
└─ 焼成
① スターター作り(酵母を育てる)|約4〜7日
小麦粉と水だけでサワードウスターターを育てます。
毎日「フィーディング(餌やり)」をして、酵母を活性化させていきます。
スターターの説明や作り方についてはこちらのページをご覧ください。
② 本種(ルヴァン)の準備|4〜6時間
育てたスターターの一部を取り出し、新たな粉と水を加えて発酵力や安定性を高めた「本種(ルヴァン)」を作ります。
本種の作り方はスターターのフィーディングの仕方と同じです。
したがって、スターターと本種は本質的には同じものですが、特にパン生地の種として使うものを本種として区別して読んでいます。
- 発酵時間:4〜6時間(室温目安は20~26℃)
- 使用タイミング:全体にモコモコとした気泡がはいり、水に浮くようになった時

③ 生地作り(ベーキング当日〜翌朝)
各工程の流れ
工程をクリックすると動画が見られます。
工程 | 目的・内容 | 所要時間目安 |
---|---|---|
オートリーズ | 小麦粉と水だけを混ぜて置き、グルテン形成を促す | 30〜60分 |
ミキシング1 | 本種を加えて、しっかり混ぜ合わせる | 約3分 |
ミキシング2 | 塩を加えて、しっかり混ぜ合わせる | 約3分 |
一次発酵 | 30~1時間おきにストレッチ&フォールドをしながら、室温で発酵 | 約4〜6時間 |
成形 | 生地の形を整えて、発酵かごにいれる | 15〜30分 |
二次発酵 | 冷蔵庫で低温長時間発酵、またはそのまま室温発酵 | 冷蔵:8〜24時間 室温:2~6時間 |
クープ& 焼成 | 高温のオーブンまたは鍋で焼き上げる(スチームが鍵) | 約30〜50分(240℃〜) |
◆スケジュール例:3日で焼き上げる
1日目(前準備)
時間 | 内容 |
---|---|
16:00 | スターターをフィーディング |
21:00 | スターターの活性がピークに達したら冷蔵庫へ(翌朝使用) |
2日目(生地作り)
※このスケジュールの室温&生地温度の目安は21~22℃です。暑い場合は一次発酵は短く、寒い場合は長くなります。
時間 | 内容 |
---|---|
07:00 | 本種作りスタート |
11:00 | 粉と水を混ぜてオートリーズ |
11:30 | 本種を加える(一次発酵スタート) |
12:00 | 塩を加える |
12:30 | ストレッチ&フォールド(1回目) |
13:30 | ストレッチ&フォールド(2回目) |
14:30 | ストレッチ&フォールド(3回目) |
15:30 | ストレッチ&フォールド(4回目) |
17:00 | 成形して発酵かごに入れる |
17:30 | 冷蔵庫にいれて低温発酵 |
3日目(焼成日)
時間 | 内容 |
---|---|
07:30 | オーブン予熱開始 |
08:00 | 焼成(スチーム必須) |